きっかけはフランスのイベントガイドで、今年はイランシーという村で年に1度のワイン祭りがあるという情報を見て、美味しいワイン&お祭りを楽しみに行ってみることにしました。
オーセールまでは長距離列車のTERでパリのベルシー駅から2時間弱ほど。
朝はゆっくり10時半発の電車を取ったので9時に家を出て、ベルシー駅には9時半着。
初めてTERに乗るため余裕をもって出かけました。
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ベルシー駅 |
念のためインターネットで予約した際の予約番号が入ったEメールを印刷して持って行きました。
窓口は並んでいたので、チェックインのマシンで挑戦してみると、意外に簡単。
まず言語の選択で英語が選べたのと、操作も簡単でした。
この機械でチェックイン |
予約番号を入力すると事前にインターネットで登録した自分たちの名前が表示され、案内に従いカード支払いをすると往復分のチケットが2人分、計4枚出てきました。
あっという間に発券できたので、1時間弱待つことに。
ベルシー駅の待合室は暖房も入っていて暖かく、パンやコーヒーも売っているのでこちらで朝食にしても良かったかも。
駅内のトイレは有料で70サンチームでした。
電車は15分前位にホームが決まり放送と電光掲示板で確認できます。
移動する人達に付いていくと、ホームにある小さい機械にチケットを入れてスタンプを押していました。これでどこから乗ったのかがわかるようになっているようです。
TERの車体 |
車体にはブルゴーニュの文字が。
クラスは2種類でファーストクラスと普通席があり、普通席のクラス2を取りました。
運賃は時期によって大きく変わるそうで、今回は往復で1人60ユーロ程でした。
TER車内 |
車内はとてもきれいでした。
空いていたので向かい合う4人用のボックス席を2人で使えました。
車体によるかもしれませんがトイレもTGVより広くきれいでした。
車窓からの景色は、ずっと畑や森など、フランス田舎ののどかな景色。
また点在する農家の家々は石造りの古く小さい家が多く、絵本に出てきそうな可愛らしい風景を楽しめました。
パリからオーセールまで1本の電車で行けますが、途中電車の切り離しがあったらしく、Gare de Laroche Migennes 停車中に車掌さんが座席まで呼びに来てくれました。
私たちは後ろの方の車両に乗っていたので、一度降りて前の方に乗り換える必要があったそうです。
確かにその駅で全員降りていましたが、フランス語のアナウンスもわからず全然気付かなかったので、危ないところでした‥
オーセール駅 |
パリを出て1時間40分程、12時半頃無事オーセール駅に着きました。
駅を出ると風も強く、パリよりも寒く感じました。
駅から観光地である旧市街までは10分程歩くので、その途中にあるヨンヌ川沿いのibisホテルを予約しました。
ibisホテル |
ホテル部屋からの景色 |
まず荷物を置きにホテルへ向かうと、ラッキーなことに1時前に着いたにも関わらず、チェックインできました。
部屋は川の目の前で景色も良く、狭いけれどきれいで良かったです。
1泊80ユーロと値段もお手頃でした。
荷物を置いて観光のため徒歩で旧市街へ。
ホテル目の前のポール・ヴェール橋から、旧市街が一望できます。
天気が悪いのが残念ですが‥
橋の上には、オーセール出身の動物学者、生理学者、政治家ポール・ヴェールさんの銅像があります。
橋を渡るとカフェやレストランがいくつか並んでおり、1時過ぎの遅めのランチは軽く食べたかったのでクレープリーに入りました。
ガレットのメニューにブルギニョンというエスカルゴのガレットを見つけ、迷わず注文。
ブルゴーニュ名物のエスカルゴとマッシュルームがたっぷり。
ガーリックが強めで少し塩辛かったですが美味しかったです。
旦那さんはサーモンとほうれん草のガレットを食べました。
ガレット屋さんの裏にあるテラス席から。カラフルな家が並んでいます。
食後は街を散策しながら観光案内所に向かいました。
小さくてカラフルでおもちゃみたいな家が並ぶ街並みが本当に可愛い!
パリとはまた全然違った雰囲気です。
観光案内所ではオーセールで見るべき場所を聞き、翌日ワイン祭りのあるイランシーへの行き方も確認できました。
そして地図をもらいまずはサン・ジェルマン修道院へ。
教会内部の見学は無料ですが、クリプト(地下祭室)は6.5ユーロのガイドツアーでないと入れないとのことで、ガイドツアーに参加しました。
受付の女性は英語で話してくれましたが、ガイドツアーはフランス語のみでした。
クリプト内は撮影禁止です。
フランス最古のフレスト画ということで、ところどころ剥げてしまっていましたが歴史を感じました。
中庭から見た教会 |
サン・ジェルマン修道院には他に展示室や発掘箇所が見学できる部屋もあり、全てゆっくり見ると1〜2時間かかると思います。
私たちは5時に閉まってしまうサンテティエンヌ大聖堂へ移動したかったので、ツアー後はかなり早足で廻りました。
小さい街なので徒歩10分弱でサンテティエンヌ大聖堂に到着。
入り口と書いてある扉が閉まっていたので焦りましたが、正面に回ると別の扉が開いていました。
クリプトは1時までだったので見られませんでした。
閉館間際のせいか人も全然いません。
静かな聖堂内に、ビュービューと外の風の音が響いていました。
ゴシック様式のステンドグラス、とても立派でした。
サンテティエンヌ大聖堂のあとは、ぜひ見たかった時計塔へ向かいます。
この時には大雨になり風も強く、傘を持っていても足元はびしょ濡れでした。
外で地図を広げることもできず、お店の軒先で地図を確認させてもらいました‥
道は入り組んでいるのでわかりにくいですが、地図の方向に時計塔の脇の尖った屋根が見えたので、それを目指して歩きました。
そしてやっとご対面!
おとぎ話に出てきそうな時計塔はやっぱり可愛くて様々な角度から写真を何枚も撮りました。
時計塔真下のお店で |
真下には可愛いバスグッズ屋さんが。
この周辺は他にもお店やバーがたくさんあるので人もたくさん歩いてます。
フランスの人はあまり傘をささないのか、街をゆく人はみんなびしょ濡れでした。
反対側から |
時計塔を潜った先に観光案内所があります。
翌日イランシーまでのタクシー予約はホテルでしようと思っていたのですが、ディナーを済ませてから戻る予定だったのでタクシー会社が閉まってしまうのを恐れてこちらでお願いしました。
英語が話せるお姉さんが親切に電話で予約してくれました。
そしてこの時点で17時半頃だったので、お店の多い時計塔の周りでディナーにすればよかったのですが、まだ少し早いのと雨が激しかったため、できるだけホテルの近くに移動してディナー場所を探そうとしたのが間違いでした‥
雨の中ホテルの近くまで戻ると、来た時に空いていたレストランがみんな閉まっています。
店先のメニューを見ると、ディナーは19時半から、20時から、と店によってバラバラですがどこも19時前には開かないようです。
この時に主人と話して思い出したのですが、以前パリで人気のレストランに19時頃に行くと、ガラガラでお客は私たちだけで、人気店でも平日はこんなものかと思っていました。
しかし20時過ぎからどんどんお客さんが入りだし、21時には広い店内が満席に。
どうやらフランス人のディナーは始まりが遅いようで、レストランも早くは開かないようです。
1件店内に人がいるレストランを見つけ、入って聞いてみると、そこも19時半オープンでしたが19時からならokと言ってくれたので、1時間弱近くのアイスクリーム屋さんでお茶をして待ちました。
19時に戻ると先ほどのシェフが席に案内してくれました。
その後気付いたのですが、他にシェフが2人、19時半頃、ウェイターさんが20時頃出勤してきていました。
2人だけだったのでシェフが特別に入れてくれたようです。
私達のテーブルの周りは10人や6人などのテーブルがセットされており、どうやら予約いっぱいだったようで、入れたのは本当にラッキーでした。
ワインリストはブルゴーニュのワインが揃ってます。
しかもとっても安い!
プルミエクリュのシャブリでもグラス4.5ユーロでした。
前菜はやはりブルゴーニュ名物のエスカルゴを。
ランチにもエスカルゴを食べましたが、全然違いました。
ガーリックや塩気は抑え気味で、すごく柔らかいエスカルゴでした。
シャブリはフルーティでもすごくすっきりしていて、アメリカでいつも飲んでいた強い感じのシャルドネとは全くの別物でした。
メインはシャブリ産のハムを注文。
このソースがものすごく美味しくて、塩気は少なく香りの良いハムと相性抜群でした。
旦那さんのメインはポークをピノノワールで煮込んだもの。
ポークがホロホロで旨味たっぷり。
ブルゴーニュの赤ワインも2種類試し、どちらもすごく美味しかったです。
デザートはチョコレートムースにしました。
サイドに付いて来た小さいマドレーヌも外側がカリカリで美味しかった!
お店はやはり20時を過ぎてから満席になりました。
帰り道にまた橋の上から、今度はライトアップされたオーセールの街が見られました。
夜景もすごくきれいです。
翌日のイランシーでのワイン祭りは朝8時半から、タクシーは8時の予約なのでこの日は早めに22時半就寝でした。
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