2016年1月3日日曜日

第一日曜日、入場料無料のルーブル美術館へ

毎月第一日曜日はパリ市内のいくつかの美術館が無料になるので、まずはルーブル美術館に行ってみました。


9時開館だったので9時半頃入り口のピラミッド前に着きましたが、行列がピラミッド前の広場を壁沿いにずっと続いており、最後尾が見えませんでした。500mは続いていたと思います。列を辿って最後尾まで行き並び、しばらくすると"ここから2時間30分待ち"という看板があり諦めて帰ろうか悩みました。

年間パスを買えば並ばずに入れるとネットで見ていたので、それを買ってしまえば入れるかも?と思い、列を整理しているスタッフの方に聞くと、第一日曜日は誰もが無料で入れるためチケット売り場が閉まっており、年間パスを含めた各種チケット購入ができないとのことでした。

雨もパラパラ降っており、傘を持っていなかったので本当に帰りたかったのですが、主人は仕事が忙しいので改めて来たくないとのことで最後まで並ぶことにしました。傘を持っていない人が多く、途中で折りたたみ傘を売り歩く人が現れ、列の周りを何度も往復してました。ちなみにその人たちが売っていた折りたたみ傘は5ユーロでした。


意外にも列は早く進み、1時間弱でピラミッドの入り口前まで来ましたが、ここに割り込みを狙う人がたくさんいました。入り口のすぐ近く広場の中にお土産やさんがあり、その入り口に人だかりがあり、何人もが携帯で話しながら友人を探しているようなフリをして、列に割り込んできます。

下の写真奥の赤い建物がお土産やさんで、そこから手前に向かってずーっと列が続いており、お土産やさんの前から入り口まではすぐです。安全対策のため銃を持った軍人さんはたくさんいますが、割り込みを見張る人はいないので、突然前に今までいなかった人が入っていないか、自分で気を付けるしかありません。


やはりお土産やさんの前にずっといた黄色いジャンパーと、黒いフリースを着た英語を話す男2人組が、私たちの前にいたスペイン系カップルの前に割り込み、女性が英語で"ここにいなかったでしょ!"と怒るとオーケーと言いながら何故か彼らの後ろに移動し当然のように私たちの前に入り込みました。私たちも雨に濡れてかなりイライラしていたので"割り込まないでください!"と怒った口調で伝えるとすぐ列から出て行きました。

その後彼らを見ていると、また近くで列を見ているかと思ったら、数メートル後ろにすぐ割り込んでいました。その後ろの家族連れは気付いていないのか何も言わず、結局彼らは私たちのあとすぐに美術館に入ったのが見えました。

また、1時間並んでいる間に私たちの後ろには南アジア系家族4人連れがいたのですが、入り口直前で中国人のおばさんが私たちに"中国語話せる?中国人?"と中国語で話しかけながら後ろに入り込みました。私たちは英語でわざと、"ごめんなさい、中国語もフランス語も話せません!"と大きな声を出しすぐ背を向け他人だとアピールしたのですが、後ろの家族は彼女を睨むだけで何も言わないので結局彼女も並ばずそのまま入場してしまいました。恐らく同じ東アジア人だから周りには家族と思わせて割り込もうとしたようです。

他にも、お土産やさんの前から列の様子を伺っている人はたくさんいました。中国人のおばさんは慣れた様子で割り込み後も話しかけてきてフランス語も話していたので、おそらく地元の人のようです。手口を見るといつもこうやって入っているのでは?と思いました。


寒い中1時間ちょっと並び身体は冷え切り、割り込みの人たちにもイラつき、中に入るともうクタクタ‥しかも身体が冷えてトイレに行きたくなったのですが、並んでいたみんなが同じ状態だったようで入ってすぐのトイレも大行列でした。例に漏れず、パリでは混雑する施設でもトイレの数は少ないです。トイレは余裕を持って行かなければなりません。

トイレも済んで落ち着いた後は、とりあえずルーブルで最も混むと有名なモナリザの部屋に行き、モナリザを見てから絵画を中心に全体をゆっくり周ろうということになりました。

モナリザやミロのヴィーナスなどの超人気作品には、入場口付近から写真付きで看板があるので、迷わず辿り着けます。モナリザの看板を辿って歩いていると前方に人集りが。





階段を上がった踊り場に、サモトラケのニケが展示されてました!
すごく堂々とした姿とそのオーラに圧倒されて、入場までの苦労を忘れました。並んでる間は本当にこの時間の価値があるのか、と考えてましたが、一瞬でテンションが上がり、来てよかったと思えました。勝利の女神ということですが、これからも主人の仕事が順調に進むようお祈りしました。

やはり有名な美術品には人を惹きつけるパワーがあります。ずっと見ていても飽きません。しばらく夢中で色々な角度から写真を撮っていましたが、まだまだルーブルは広いので後ろ髪を引かれながら先に進みました。

噂の部屋へ。聞いていた通りの大混雑。モナリザの部屋は大きいのですが、部屋の中心にあるモナリザ前の人混みがすごく、他の絵画も左右の壁にありますが全く落ち着いて見られません。


他の絵画とは異なり、モナリザだけは防弾ガラスでカバーされています。
モナリザはとても小さいのでみんな近くで写真を撮りたいのですが、あとからあとから人が来て、前方の人も下がってこられず、中々近寄れません。通勤ラッシュの満員電車のような状態でした。


時間帯も関係しているかもしれませんが、その後向かったミロのヴィーナスの周りにはほぼ人がおらず、ゆっくりと見られました。

ランチは1時過ぎ頃、美術館内のカフェテリアに行きました。
メインとサイドで10ユーロ程で、私のメインはサーモン、サイドはライス、旦那さんはビーフシチューとインゲン豆を選び、2人で23ユーロでした。
美術館内のカフェなので、お味は微妙です。


食後は、残りの絵画のある2階と1階をゆっくり見ることにしました。
私はフェルメールの2作品をどうしても見たかったのですが、残念ながら1つはボストン美術館に貸し出し中でした。1月中旬に戻ってくるそうなので、暖かくなったらまた行こうと誓いました。


やはり世界で最も有名な美術館の1つなので、美術品のコレクションは素晴らしく、有名画家の作品が揃っているので、美術に詳しくない私でもたっぷり満喫できました。

ルーブルはもともと宮殿だったので、美術品だけでなく建築そのもの、天井画や外壁の彫刻、窓から見える庭園も素敵です。


あっという間に閉園時間の18時になり、全ての展示を見ることはできませんでした。
もう1度行きたいとは思っていますが、年間パスを買おうか現在検討中です。

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